千葉県富津市の港で1月、千葉市の内装工、宍倉(ししくら)拓也さん=当時(23)=を海に落として殺害したとして養父の内装会社社長、宍倉靖雄容疑者(48)=同県八街(やちまた)市=ら3人が逮捕された事件で、容疑者らが拓也さんの母親を受取人とする多額の生命保険の存在を知って事件を計画した可能性があることが捜査関係者への取材で30日、分かった。
捜査関係者によると、この生命保険の受取額は4千万円以上で、昨年8月に拓也さんが靖雄容疑者と養子縁組をした後の同11月に受取人が靖雄容疑者に変更された。拓也さんの死亡時、拓也さんには靖雄容疑者を受取人とする計約5千万円の保険金が掛けられていたが、その大半を占めることになる。
生命保険は受取人の変更が行われたこの保険を含め計3つで、他の2つは昨年8月と同10月に新規で契約が結ばれていた。新規で多額の生命保険を掛ければ怪しまれる可能性もあり、県警は拓也さんと同じ職場で働く3人が、何らかの理由で拓也さんが既に多額の生命保険を契約している事実を知って犯行を計画したとみて経緯を調べている。
捜査関係者によると、3人には借金があり、昨年春ごろから殺害を計画。無料通信アプリLINE(ライン)などで「養子縁組して保険金を掛け、海に落とそう」などとやりとりを重ねていた。
当初は昨年12月に忘年会を名目に拓也さんを呼び出し殺害しようと企てたが、拓也さんの県外出張で延期となり、今年1月27日に殺害を実行したとみられる。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース